「半落ち」

途中からしか見れていないので、半端な感じではある。
でも、あらすじ等々は、分かっていたので、「???」になることもなく見れた。
この映画は、「命の尊厳」と「魂の尊厳」を、どう考えるか。そして、やはり「生きる」と言うことについて問いかけているように思う。
心臓が止まり、脳が死に、医者に「死亡」と判定される「死」
心や記憶を失っていく「死」
自分らしく生きていけなくなった時、それを、「死」と思うかどうか。
一種、「安楽死」「尊厳死」と言うものと同じ。
今、ちょうどアメリカで「尊厳死」について、色々論争が起こっているけど・・・
不治の病で、余命いくばくもない人を看るとき・・・
その苦しみを、どう感じるか・・・
記憶や心を失っていく苦しみを、どう感じるか。

愛するがゆえに、殺す
愛するがゆえに、生かす
どちらが正しいのか、どちらが間違っているのか。
その本当の答えを知っているのは、いったい誰なのか・・・
死を願った本人なのか
それを叶えた者なのか
それとも、誰もその答えを知ることは出来ないのか・・・・
その答えは、誰も知らない。誰にも答えられない。と、映画の結論もそうだった。
結局は誰にも分からない。
誰が、どう満足するのか・・・
でも、幸福な死ではある気がする。

下された判決は、(一応)被害者の「命の尊厳」だけでなく、被告の「命の尊厳」も守った気がする。
裁かれることで、被告は、その間を確実に生きる。
裁かれている。と実感しながら。
そして、若い弁護士は、そこに自分の父の「命」も実感している。

穏やかに、そして、時に強く「生きることについて」を問いかける作品である気がする。
 
 
しかし、配役が良い映画だったなぁ。
少々違和感のある人もいたけど(笑)
寺尾聰さん。「西部警察」みている時には、こんなに良い役者さんになるなんて思わなかった(笑)
ご本人様は、言われるのは嫌かもしれないけど、宇野重吉さんみたいに味のある役者さんに、これからもなっていくのだろうなー。
で、ファーストアルバムは、持ってます。LPレコードで(笑)
 
 
単純な発想だなぁ・・・・と思うけど(笑)、この映画を見終えて、ふと「智恵子抄」を、思い出した。
「レモン哀歌」
中学の教科書で、この詩を始めて見た時、ちょっとした衝撃を感じたものだった。
そして、このレモン哀歌を思い出すと、話の中身は違うけど、さだまさしさんの「檸檬」 も、思い出してしまう(苦笑)
レコードを聴きながら、良く一緒に歌った歌。
「レモン」と言う言葉が同じだから、単純に両方思い出すのかもしれないけど(笑)
中学1年の時に、「レモン哀歌」と「檸檬」を知った。
レモン哀歌の詩は、その詩自体が・・・そして「檸檬」も、歌詞が好きだった。
さださんは、「レモン哀歌」を、意識して、この歌詞を書いたのかなぁ・・・と思ったりもした(笑)←子供の頃から非常に単純な人
傷心し、堕ちていく感情。それを、表現するキーワードは、檸檬でなくてはならない理由がそこにきっとあったように感じていた。
なーんて、ゴロと、漢字の雰囲気が良かったから「檸檬」にしただけ。なんてことも充分有りえるけど(笑)
でも、レモンを捨て去り「堕ちる」と言う感覚で結んでいるこの歌詞は、やはりそこに少々「レモン哀歌」を意識したような気がしてならない中学生時代の私であった(笑)
なので、今でも、やはり一緒に思い出してしまう(笑)
思い出したついでに、「檸檬」がすごく聞きたくなってきた(笑)
実家に帰ればLPがあるんだけどなー。←やっぱりLPレコード

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